住宅の購入時には皆さん火災保険に
入られますが、実は地震によって起きた
火災の場合には保険がおりません。
それを担保するのが地震保険ですが
実際に地震が起きた場面では、その被害
が広くなる可能性が高いこともあり、
一軒一軒の状態を判断する時間的、人的
な余裕がないことから、その損害を
「一部損」「半損」「全損」と3段階で
判断します。
ちなみに「一部損」だと保険金額の5%
しか支払われないので、50%おりる
「半壊」の対象になるか否かはとても
大きな違いです。
そんな判断に際して、契約者には
知らされていない業界内だけで共有
されている判断基準があったことが
スクープされています。
これにより、過去に泣き寝入りさせ
られたケースもきっとあったかも
しれません。
地震保険は、住まいのある地域によって
保険料が違います。
簡単に言えば、地震が起こる可能性が
高い地域は高いということです。
ちなみに、日本で一番高いのは
東京都・千葉県・神奈川県・静岡県
の4都県で、一番安い群馬県や栃木県
秋田県、長崎県などの20県の保険料
の3倍以上になります。
今、日本は様々な災害のリスクを抱え
ています。
地震保険のように、他の損害保険も
今後は小さな地域の単位によって価格差
が出たり、広がることが予想されます。
水害のリスクや、地盤の問題、建物の
維持管理状態など、住宅の価値を決める
ものは、実はたくさんあると言うこと
を、我々はプロはきちんと伝えていかな
ければならないという事です。
Source: 高橋 正典「価値組日記」